2012年6月10日日曜日

ゲームから国家運営を学ぶ

結論から言うと「このゲームでは無理です」という話になるのですが。

トロピコという南の島の共産国を運営する箱庭系シミュレーションゲームがあります。XBOX360にてトロピコ3を遊び楽しかったこと+Steamの75%割引キャンペーンにまんまと釣られて、PC版トロピコ4を遊びました。

このゲームはキューバ的な南国の独裁者として、畑を作ったり住居を建てたり教会建てたり発電所建てたりとか、農産物を輸出したり材料輸入したりとか、外国に援助もらったり攻撃されたりしながら、選挙に勝ち続けて独裁を維持する国家運営をするゲームです。
基本的な流れは、未開発の地を道路で結び、
1.畑・漁港・牧場で食料を確保。
2.森林・鉱物・油田を開発して資源輸出でマネー確保。
3.工場を作り、加工貿易によって更なるマネーを確保。
4.観光客を呼び込んでサービス産業でマネーを確保。
という事をしながら病院や教会や学校、パブや映画館を建てて福利厚生を考え、ラジオ局や新聞社を使ってプロパガンダを垂れ流し、犯罪や反乱に備えて警察と軍事基地などを建設もします。
ミッションごとに島が変わるので、資源が豊富なMAPでは、地面を掘り返して森を伐採するだけでガッポガッポ儲かるという資源強国の現実を思い知らせてくれます。
また、移民政策でガンガン移民を入れて労働者を増やすと発展が早い、しかしながら国粋主義者達からの支持が急落する。そこで派閥のリーダーを買収して支持率維持する・・・なんてことや。
市民一人ひとりにフォーカスして所属派閥や今の思考や給料など詳細な情報も見ることができ、 「お、こいつは私に逆らう異分子だな」と気づいたら「反逆者を抹殺しろ!」と軍に司令を出す事で葬る事が出来たりとか、ドス黒い政治も楽しめます。

さて彼のちきりん氏はシムシティを政治家目指す人全員にやらせたらどうかと提案していました。
世界はロールプレイングゲーム http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20120210
シムシティよりも要素が少ないので、ゲーム入門用としてこのトロピコをやって頂くのも良いと思います。独裁入門としても優秀かもしれませんが。少しパラメータをいじると市民の反応が劇的に代わるというのが目に見えてわかるので、本当の意味での”シミュレーション”を政治家さんには考える機会になって良いのかもしれないと思います。「この法案を通したらどうなるのか?」という事とか。

ゲーム的な感想としては、残念ながら3→4への進化はあまり見られず、マップが広くなって少し要素が加わったという程度のマイナーバージョンアップにしか思えませんでした。シリーズを一度も遊んだ事がない場合は結構楽しいと思います。

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