2012年11月13日火曜日

購入したデジタルデータは誰のモノ?

(11月16日追記)
twitterに書くと長くなりそうな内容や、記事を読んで思いついた事を書き留める為にブログやっているはずなのに、しっかり結論出さなきゃとなーと思いながら、下書き記事が溜まる一方な訳で、もう結論とかでなくてもちょこちょこと小出しにしようと思います。いやー頭の中に溜める一方では駄目ですね。

今回の投稿のきっかけは2012年11月8日の日経朝刊AET REVIEW「文房四宝」とは何を指す?という記事。
「文房とは書斎、書斎に常備され使用される道具が文房具で、その4つの宝が硯、筆、紙、墨。その中の王者とされるのが硯だ。」という説明から始まり、中国の古い硯や日本での硯愛好家の紹介、硯産地の宮城県雄勝はまだ生産が回復いないという話などが書かれていまして、そこからそういえば漫画の蟲師に硯の話があって心にじんわりきたなぁと思い出した。

時代を超えて愛される文房具。蟲師も時代を超えて愛されるべき漫画じゃないかな~なんて考えていたら、本だとボロボロになるしデジタルデータになったら時代を超えて延々と見続けられるなぁ・・・と電子書籍に思い至りました。
さて、 Amazonで買った電子書籍は再ダウンロードもでき、クラウド上に自分の本棚を作る夢のサービス。大量に本を購入したAmazonのアカウントは資産になるように思えるのですが、自分が死んだらどうなるのでしょうか?
離婚の際、デジタル資産はどうやって清算する? 
電子書籍の相続問題や、離婚時の精算についてはほとんど「どうなるんでしょう?」という記事しか見つからないので、先輩である音楽データについて調べますと、

「俳優B・ウィリス、アップルを楽曲の相続規定で提訴」は誤り--妻のE・ヘミングが否定
ここでは結局訴訟もしないし、事実ではないみたいな事で良くわからない話になっていますが、事実としてiTunesで購入した音楽データは購入ではなく借りているだけなので、所有権移転は出来ないという話になっている。でもDRMフリーになったので自分のものになるような話もあります。電子書籍も同じ事になるのでしょうか?軽く書こうと思ってるので規約文を読むまでは行きませんが。

ということで借りているという話で進めます。ネット上に自分の本棚を作れると思いきや、結局雲の中に浮かぶ本棚を間借りしてAmazon図書館さんに、おねげーしますだーとお借りしてる本という現実になる。永久に壊れない本棚という無想は露と消えました。(DRMフリーだから大丈夫という方いましたら教えて下さい)

しかし、これが本当ならばまさにソリューションチャンス。永久は無理だとしても「会社が存続する限りは何度でもどの端末でも再ダウンロードも可能で所有者もあなたです!」というサービスは一定層にかなりの訴求力があるのではないでしょうか。特にお金持ちの皆様は子孫に残したい本、つまり孫にもひ孫にも、1000年後の一族にも読んでもらう為の知の伝承を可能にするサービス。家訓などを筆に書いた文章を額に飾るのではなく、そのクラウド上の本棚の本を読ませる事で、その家系の知の結晶が手に入る。何代目の~~が入れた本、野田家の絶対読む本リストみたいな。
米国ではそういった成功や失敗を元にした効率の良い学習が伝承出来ていて、日本では前世代の知識が効率良く引き継がれない、というような話を読んだことからこんなことを思いました。あ、本のタイトルだけを掲載するWEBサービスでも良いですね。それはそれで永続企業なんつー幻想が必要ですが、NPOとか財団法人とかなんかそういう強そうな団体がやっても良いんじゃないですかね。クローズドなブログでも出来そうですけれど、やっぱ何かに特化したWEBサービスというのは面白そうでして。

 そんな事を思っていたら、「定額制サービス」というキーワードからまた別のサービスを思いつきました。相当先の未来か、あるいは実現出来ないというような話でしょうが、一つの出版社か若しくは複数の出版社がまとまり、その会社が今まで出版した本すべてを一定期間読み放題にするというサービス。上記の永久サービスとはある意味逆で、期間は区切るけれど本はどれでも読み放題。もちろん本はそんなに沢山読めるものでは無いので、期間は長く幅を取り1年3年5年10年という長期間で、なおかつ高額サービスになると思います。しかし代金を先取り契約も可能で安定収入を見込めるため、出版社としては悪くは無いのではないかと思います。契約した家族皆が読めるとか色々とオプションも考えられます。

また、更に派生して、まー・・・これは本当にSFの領域ですが、脳みそを機械に直結する電脳化が可能になったとして、補助記憶としてのサービス。 検索は幅広く文章単位で検索し、そのデータを脳みそにダウンロードするには必要な文章単位でも支払いが可能とか、今月使用した外部記憶使用料のように、アクセスした文章の単位で支払いするとか、記憶せずにクラウド上の知識を利用する為の料金みたいな。

さて結局長々と書いてしまいましたが、端末にダウンロードしたらそれを和紙に印刷して本棚にしまえば長期間保管できていいんじゃね?という話でした。

(追記)
ちょうど疑問に答えてくれた記事がありましたので追記します。

あなたが買った“本”は、勝手に消されてしまうかもしれない
実は、アマゾンのキンドルストアをはじめとする多くの電子書籍サービスでは、コンテンツを販売しているのではなく、ユーザーが利用規約を遵守することを条件に、コンテンツを使用するライセンスを提供しているに過ぎない。ユーザーが利用規約に違反した際には、コンテンツ提供側はユーザーの電子書籍端末からコンテンツをいつでも削除できる。   アマゾンジャパンの「AMAZON KINDLEストア利用規約」には、以下のようにある。  「Kindleコンテンツは、コンテンツプロバイダーからお客様にライセンスが提供されるものであり、販売されるものではありません。」
ということですが、これから時間をかけながらDRMフリーの方向に進んでくだろうと勝手に楽観はしています。

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