2012年11月28日水曜日

立てこもり事件とネット中継問題


信金立てこもり:ニコニコ動画が中継継続 自粛要請遅れで

立てこもり事件があって、その様子をリアルタイムでネット上に流されると、突入タイミングとかを犯人に見られてしまう可能性がある。というような事で問題があるらしいですが、逆に犯人がネット中継をするような時代でもあるんですよね。
今回の犯人は拡声器を要求したりマスコミを呼べと言ったり、要求は野田首相の退陣だとか、果ては食事を要求したりとお粗末な方だったので、ネット中継して要求を流すなんてことにはなりませんでしたが。
これからはそういった事件も出てくる可能性があるわけで、その場合は犯人の中継をやめさせるように配信会社に中止要請がいくのでしょうか?言論の自由との兼ね合いは?外国の配信サービスだった場合は中止要請出来るのか?
良くも悪くもテクノロジーの進化は個人に力を与えてくれますよねぇ。

そんな事件から思い出したのは、未来を舞台にした物語でのこういった個人の発信力強化の扱いについてです。例えばガンダム00にて、テロリストが軌道エレベーターを占拠する際に、政府の横暴なやりとりが行われているという事をテレビカメラを通じて伝えようとしたら、マスコミが放送中止してしまい、全く世界にアピールできなくなってしまう。インターネットが政府に支配されているというような裏設定があればまた別なのですが、別段そういった話もないので、いやーUstreamで配信しろよテロリストさーんとか思ってしまうわけです。

そういった未来の話で「そんなに未来なのにそれはないでしょー」という事があると、一気に白けてしまう問題がありまして。

最近「なりひらばし電機商店街」というイブニングで月一連載されている漫画を読みました。40年後の東京業平橋にて、電気屋を営む婆ちゃん宅に下宿にきたお孫さんの物語。まさに「そんな未来なのに?」という状況が大量にあるので閉じてしまいそうになるのですが、何故か読ませる魅力があるのです。物凄い面白いわけではないし、未来の話じゃなくて普通に現代商店街物として書いても行けるんじゃないかと思いましたが、いや40年後というエッセンスがあるから書ける話なのかなとも思うのです。
物語の芯の部分に人間ドラマを置いているから些細なしらけも我慢出来るのかもしれません。さてこの40年後の世界でネット配信はどう描かれるかなーと気になったりします。

なりひらばし電機商店街試し読み

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