2012年4月21日土曜日

東浩​紀 川上量生対談を振り返る2

 昨日から引き続き、お二人の対談を振り返ります。
ニコ生思想地図「『おもしろい​』をセカイに広めるには」東浩​紀×川上量生
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15580519

公式まとめはこちら
http://news.nicovideo.jp/watch/nw112807

昨日の投稿の後で再度聞き直したのですが、勝手に自分の投稿に都合の良いように記憶を改変している部分があったので、昨日の記事を修正しました。そして聞きなおしている中で、重要な発言が漏れていました。

川上会長:
ニコニコ動画を作った事は日本にとって悪い方向になっているのではないかと不安であった、インターネットに何時間も滞在していて日本のGDPに貢献していない日本人を作ってしまっているのではないかという事で。
しかしそもそもインターネットに何時間も居るユーザは今までもそうだった。そういったユーザのエネルギーがクリエイティビティに向かい、世界にニコ動文化のファンを増やす力になっているかもしれない、良かったと思うようにしている。
そのエネルギーの誘導路が色々あって選択肢が多ければよいが、少ないために花王の不買運動やデモに行ってしまうのが良くない。

Youtube以降、雨後の筍のようにポンポコと動画共有サイトが生まれ、Youtube一人勝ちだろうなと思ったところで、ニコ動はユーザ登録が順番待ちになるほどに流行っていたので参加したわけですが、それがまさかここまで大きくなるとは思いませんでした。私のような、ほぼ見る専門のクリエティブな方向にエネルギーを使うことをしなかったユーザさえも、「コメント」という方法で参加させた仕組みは本当に凄いと改めて思いました。


コクリコ坂からからの話題が続き
東浩紀氏:
カルチェラタン保存運動問題は運動部の人々はまったく関心がなかったけれど、全校の数%の文化部の人たちだけが騒いでいただけだった。それと同じように、東大の駒場寮が文化の象徴ということになっていて取り壊しの問題の時には大問題になったという話だったが、ほとんどの東大生は関心が無くて実際に在学中だったのに後で新聞で知ったという事がある。

ここでハイコンテクストな小さな世界での大きな問題が、すごく近くに居る人々にさえ届いていなくて、わざわざメディアを通して伝わるという狭さを説明しているのかな。


東浩紀氏:
ハイコンテクストなものに関心が持てなくなっている、それができるのはインフラを作っている人がいるから。問題として複雑な文脈を持ったものが出てくるインフラを作る方法である。そしてそれを持続可能な物にするにはどうすればよいか?またニコ動はどのくらい続くと思うか?

この疑問に大して川上会長が「それは知りたいと思っているし、研究したい。データがあるので、もし研究をしてくれるならデータは出す。ドワンゴにはアカデミックな社員がいないので」という事を言っている。あーこれがニコニコ学会βの誕生に繋がっている考えなのかなぁと思った。タイミング的にニコニコ学会第一回シンポジウムが2011年12月6日なので。

ヴぉー記事の修正していると進みませんね。まだ続きます。

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