テレビに「公平」「中立」は無い! 当事者の真ん中に立たないと真実は見えないのだ
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40年前、僕はテレビ東京の社員だった。 当時は東京12チャンネルといった。いやー、ほんと頭おかしいです。でも頭のおかしさが人を集める番組になるというのは、今のテレビ番組の企画としては中々通らないのか、いやもしかしてやっているのかもしれないですが・・・最近はめっきりとテレビを観る時間が減ってしまって、ネット上で流行った番組を見てみるという人の判断の後追いをするという状態になっています。
僕はディレクターとして、たくさんのドキュメンタリーを撮った。
その作品を、五箇さんはテレビ東京の倉庫から発掘してくれたのだ。
僕自身、この世にはもうないと思っていた作品もたくさんみつかった。
なかには、いまではとても撮影が許されないであろうという内容の 作品もあった。
たとえば、当時大人気のジャズピニスト山下洋輔さんが 「ピアノを弾きながら死ねればいい」と言った。
それを聞いた僕は、 「それならピアノを弾きながら死ねる状況を作ろうじゃないか」 と考えた。
当時は全共闘全盛の時代だった。 早稲田大学もやはり中核派や革マル派、民青などに占拠されていた。 そのなかに反戦連合という組織があった。 中核派から分裂した組織で、民青のいちばんの敵だった。
バリケード封鎖されていた大隈講堂から反戦連合のメンバーに ピアノを盗み出させて、民青が占拠している地下ホールに運び込み、 山下さんに弾かせたのだ。
それをすべて撮影した。
演奏中に中核派や民青が殴りこんでくる、そうすれば山下さんは ピアノを弾きながら死ねると考えたのだ。
山下さんもすごいが、その話を実行して、撮った僕も頭がおかしい としか言えない。
もし、山下さんがそこで死んだら僕も殺人の共犯で捕まっていただろう。
そういう事をしていて見る番組というのはプリキュアであったり、白熱教室であったり、ニッポンのジレンマであったり、スーパープレゼンテーションであったり。田原さんの朝ナマであったり―。なんというNHK率だろうと考えると、田原総一朗氏が良く口に出すコンプライアンスがテレビを駄目にしたというような話と、法令遵守をはなからやっていたNHKにとっては周りが同じ土台に立った為に、自分のフィールドに敵が降りてきてくれた状態であり、戦いやすくなったのかなぁなんて思い、結果としてNHKが頑張っているように見えるのかもしれません。
「ネットとの融合に力を入れ、これから伸びるのはNHKとフジテレビ」と2010年末の津田大介氏のトークショーで聞きましたが、残念ながらフジテレビは韓流ゴリ押し問題から、ネットに嫌われてしまうことで、NHKの一人勝ち状態になったと私には見えております。平日24時からのNEWS WEB 24なんてのはネットで頑張っている人々をネットナビゲーターとして日替わりで呼び込み、ツイッターの反応を番組上でリアルタイムで紹介しながら進めるなんていう、ニコニコ生放送並の双方向性をもった番組になりかけていたりと、大変面白いことをやっています。
さて引用した記事の後半に進め!電波少年のプロデューサー土屋氏が
面白いテレビ番組を作るには、 狂っていないとダメなのだろう。と仰っております。その狂った部分。恐らくテレビから消えた(であろう)部分は素人がインターネット放送が出来る、ニコニコ生放送などのインターネット配信サイトが引き継いでいると思います。その狂った面白さは、前例があるとパクリと言われてしまうが為に、ある方向性に向けた放送を続けると「狂う」という基準が上がり続ける恐ろしくも見えてしまう事も最近、いや2年ほど前から思っております。いずれ規制が入るのではないかと思い続けていますが、大きな事件が起きない限り法の手は入らないと思います。もちろん事件も規制も入らない事を願いますが、
もっと面白さをという人間の欲も、
もっと視聴者をという人間の欲も、
限界は無いと思います。いずれ膨らみすぎた風船が耐えられなくなったように、破裂するのではないかと、限りない面白さを求める愚者の一人として思います。
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